
婚約指輪を購入にあたって、多くの男性はどうやって選んだらいいのか困ってしまうのではないでしょうか?
「とりあえずダイヤモンド」と勇気を出してお店に行っても、どんなダイヤモンドがいいのかわからずに袋小路にはまってしまったり、しどろもどろになってしまったり……。
そんなことにならないよう、ダイヤモンドの品質についてちょっと予習してみましょう。
ダイヤモンドは米国宝石学会(GIA)が定めた国際基準である「4C」によってそのグレードが評価されます。
カラット(Carat)、カット(Cut)、クラリティ(Clarity)、カラー(Color)の4項目の頭文字からこのように呼ばれるのですが、最近ではブランドが独自に設定したものを加えて「5C」と言うこともあるようです。
「ミキモト」のクライテリオン(Criterion)や、「ヴァンクリーフ&アーペル」のキャラクター(Character)などが代表的ですが、いずれもダイヤモンドの「輝き」を判定するものです。
最近では4Cの鑑定書では評価されていない、ダイヤモンドの一番の魅力である「輝き」を測定するシステムも出来たそうです。同じ4Cグレードでも輝き方がまったく違う評価として出てくる・・・。カットの良さがもっと奥が深く、ダイヤモンドの輝きに表れてきます。
カラット(Carat)
ダイヤモンドの重さの単位です。
婚約指輪に使用されるダイヤモンドでは大粒と言われる1カラットでも、重さはわずか0.2グラムでしかありません。
気をつけてもらいたいのは、ダイヤモンドは大きさでなく重さが評価の対象になるということです。そのため、中にはカラットを増やすためにカットに手を加えたものもあるのです。
良心的な店ではこのようなダイヤモンドは扱いませんが、大きさのわりに輝きが少ないものには注意しましょう。
カラット(Carat) | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
カラット | 2.0ct | 1.0ct | 0.7ct | 0.5ct | 0.4ct | 0.3ct | 0.2ct |
重量 | 0.4g | 0.2g | 0.14g | 0.1g | 0.08g | 0.06g | 0.04g |
直径 | 約8.1mm | 約6.0mm | 約5.5mm | 約5.0mm | 約4.5mm | 約4.0mm | 約3.5mm |
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カット(Cut)
「4C」の中で唯一人の手が加わる評価基準です。
どんなに良い原石でも、カットが悪ければ最高のダイヤモンドにはなりえません。
例えば、ダイヤモンドのカット研磨師の一族によるブランド「エクセルコダイヤモンド」の品質の高さに定評があることからもわかるように、職人の経験と腕がものを言う領域なのです。
カットの評価はポリッシュ(研磨)、シンメトリー(対称性)、プロポーション(総合評価)の3つが対象となり、「最高」の「Excellent」以下、5段階があります。
これらのすべてにおいて最高評価を受けたダイヤモンドを「トリプルエクセレント」と呼び、ハイブランドのブライダルジュエリーには必ずと言っていいほど使われています。
カット(Cut) | |||||
---|---|---|---|---|---|
GIA | Excellent | VeryGood | Good | Fair | Poor |
備考 | 最上級品 工学的に理想 |
理想的 | 良好 | やや劣る | 劣る |
クラリティ(Clarity)
ダイヤモンドの透明度を表します。
専門家が10倍のルーペで確認してもダイヤモンドの内外部に欠点の見られないものは「フローレス」と呼ばれ、最高の透明度であるとされます。
以下、内包物や傷の有無などによって13段階に分けられていますが、ブライダル用として使われるのは「10倍拡大して内容物等の発見がやや困難」とされるVS2までがほとんどです。
クラリティ(Clarity) | |||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
GIA | FL | IF | VVS | VS | SI | I | |||||
1 | 2 | 1 | 2 | 1 | 2 | 1 | 2 | 3 | |||
備考 | 10倍の拡大で無傷 | 10倍の拡大で微小な表面の欠点 | 10倍の拡大で発見困難な欠点 | 10倍の拡大で発見が多少困難な欠点 | 10倍の拡大で発見が容易、肉眼では困難 | 肉眼で用意に発見できる |
カラー(Color)
ダイヤモンドは無色透明に近いほど評価が高くなります。
完全な無色透明(Dカラー)を頂点とし、黄色が濃くなるに従って「Z」までの23段階に分類されます。
「J」までが「ほぼ無色」とされ、多くのブライダルリング専門店ではこれより下のランクのダイヤモンドは扱っていません。
「ティファニー」のように、「最低でもIカラー」と明言しているブランドもあります。
ただし、イエローやピンクなどいわゆるカラーダイヤモンドにはこの基準は当てはまりません。
カラー(Color) | |||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
GIA | D | E | F | G | H | I | J | K | L | M | N・・・Z |
備考 | 完全に無色透明 | 無色 | わずかな黄色 | 薄い黄色・・・黄色 |
この他に知っておいてもらいたい「C」が、コスト(cost)と鑑定書(Certification)です。
婚約指輪を購入する際に予算は気になることと思いますが、ダイヤモンドの質にこだわるのならやはり専門店がよいでしょう。
原石の調達から加工・販売までを一貫して自社で行うことでコストを下げ、その分ダイヤモンドの価格も抑え気味であることが多いからです。
グレーディングレポートとも呼ばれる鑑定書は、「4C」や寸法、蛍光性、プロポーションなどを記載した、そのダイヤモンドの身上書のようなもの。
中央宝石研究所(CGI)、AGTジェムラボラトリー(AGT)、米国宝石学会(GIA)のいずれかが鑑定・発行したものであればそのダイヤモンドの品質は証明されたことになります。
「4C」や鑑定書はもちろんダイヤモンドを選ぶ時の目安にはなりますが、万能ではありません。
やはり最終的には自分たちが実際に目で見たりつけてみたりして、
しっくりくるもの、気に入ったものがいちばんよいでしょう。
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